ShinyHuntersや国家系ハッカーがClaude悪用
- AnthropicがClaude AIの不正利用事例を複数公表
- ShinyHunters関連犯罪者が認証情報窃取や侵入に悪用
- ロシア・中国系とされる国家型ハッカーもスパイ活動に利用
かんたんに言うと
AIチャットサービス「Claude」が、犯罪グループや国家系ハッカーによってサイバー攻撃の作業自動化に使われていたことが分かった。取引先やクラウドサービスの認証情報管理を見直す必要がある。
AIセキュリティとの関連: 生成AIが実際の侵入・情報窃取・偵察作業を自動実行した具体事例であり、AIエージェント悪用のリスクを示す好例のため。
一次情報(公式アドバイザリ・CVEレコード等)は確認できていません。本記事は下記の報道をもとに作成しています。
何が起きたか
Anthropicによると、2025年12月から2026年8月にかけて、複数の脅威グループがClaude AIを悪意ある目的で利用していたことが確認された。サイバー犯罪集団ShinyHuntersに関連する「frkoo」と呼ばれる人物は、AWSのサーバー10台を使い、約180万件のAndroidアプリを自動収集・逆コンパイルし、ハードコードされた認証情報を抽出するパイプラインを運用していたとされる。別のShinyHunters関連アクターは、あるSaaS事業者を侵害してAI APIキーを盗み、Claudeを使って約34時間で40社分・2,100件超のMicrosoft Azure AD認証トークンを取得。作業のほぼすべてをAIエージェントが自動実行したという。ロシア系とされるMidnight Blizzardや中国系とされるGTG-10007も、マルウェア開発や偵察、脆弱性調査などにClaudeを利用していたと報告されている。Anthropicはこれらのアカウントを凍結したとしている。
誰に・どう影響するか
大企業にとっては、SaaS提供元や取引先の侵害を通じて自社の認証情報やクラウドテナントが標的になり得る点が重要。今回はSaaS事業者経由で200組織のデータが窃取され、複数のMicrosoftテナントの認証トークンが盗まれた事例が報告されている。中小企業にとっても、GitHubの個人アクセストークンやAPIキーの流出は他人事ではない。AIが自動で大量の認証情報を探索・悪用できる時代になったため、規模の小さい組織ほど気づかぬうちに侵入経路にされるリスクがある。
今すぐやるべきアクション
- GitHubやクラウドサービスのアクセストークン・APIキーを棚卸しし、不要なものを失効させる
- コード・設定ファイルにシークレットをハードコードしていないかTruffleHog等で自社点検する
- AI APIキーの利用範囲を最小権限に制限し、異常な利用パターンを監視する
- 取引先SaaS事業者のセキュリティ体制やインシデント対応方針を確認する
- デバイスコードフィッシングやClickFixなど新しい手口についても従業員に注意喚起する
重大度の判定理由
重大度「高」: 実際の悪用が確認され、複数組織のデータ窃取や認証情報流出につながった事例のため