悪意ある拡張機能がAIブラウザ機能を乗っ取る手口判明
- 研究者がChrome、Edge、Perplexity Comet等5つのAIブラウザ機能を狙う攻撃手法「BragJack」を公表
- 悪意ある拡張機能がAIエージェントに直接指示を送り込む「Prompt Forcing」という新技術を使用
- 2件のCVEが発行され、GoogleとMicrosoftは既に修正済み。20,000ドル超の報奨金が支払われた
かんたんに言うと
ブラウザに入っている「怪しい拡張機能」1つで、AIアシスタント機能を乗っ取られる可能性が見つかりました。使っていない拡張機能は削除し、権限要求の強い拡張機能には注意しましょう。
AIセキュリティとの関連: ブラウザに組み込まれたAIエージェントが拡張機能経由で乗っ取られる新手口で、AIの権限管理の弱点を示す事例のため
何が起きたか
セキュリティ研究者Gal Weizman氏(Forever Security)が、ブラウザ内蔵のAIアシスタントを悪意ある拡張機能1つで乗っ取れる攻撃手法「BragJack」を公表したと報じられている。対象はGoogle ChromeのGemini Live、Perplexity Comet、Microsoft Edge、Opera Neon、Anthropic製Claude in Chromeの5種類。既にインストール済みの拡張機能が悪用され、ユーザー操作なしでAIエージェントの既存権限を悪用できるとされる。研究は5社から合計2万ドル超の報奨金を獲得し、CVE-2026-0628(Chrome)とCVE-2026-55945(Edge)の2件が発行された。GoogleとMicrosoftは既に修正済みという。
誰に・どう影響するか
中小企業では、従業員が個人判断でインストールした拡張機能がAIブラウザ機能への侵入口になりうる。IT管理体制が薄い組織ほどリスクが見えにくい点に注意が必要。大企業では、業務でAIブラウザエージェントの利用が広がる中、メール要約やファイルアクセスなど機密情報を扱う場面での悪用が懸念される。攻撃には悪意ある拡張機能の事前インストールという前提条件があるため、拡張機能管理の運用体制次第で影響範囲が変わる。
今すぐやるべきアクション
- ブラウザと拡張機能を最新版に更新する
- 使用していない、または出所不明な拡張機能を削除する
- 「すべてのサイトのデータを読み取り・変更」など広範な権限を要求する拡張機能は導入前に精査する
- 組織で拡張機能の許可リストを運用し、管理者承認制を検討する
- AIブラウザエージェント利用時は機密情報へのアクセス範囲を見直す
重大度の判定理由
重大度「高」: 実攻撃は未確認だがPoCでCVE2件発行、5製品に影響。GoogleとMicrosoftは修正済み、拡張機能の事前導入が前提条件