ServiceNow AI基盤に脆弱性、公開数日後に悪用報告
- ServiceNow AIプラットフォームの脆弱性CVE-2026-6875が7月14日に修正された
- 同日公開された技術詳細をもとに、悪用とみられる通信が18日に確認されたと報告
- ServiceNowは自社ホスト環境への影響は確認していないとしつつ、パッチ適用を呼びかけ
かんたんに言うと
ServiceNowが提供するAI機能に、外部から遠隔操作されうる欠陥が見つかり、修正版公開から数日で攻撃らしき動きが報告された。自社サーバーで運用している企業は、すぐに修正パッチを適用する必要がある。
AIセキュリティとの関連: 企業が業務で使うAI基盤(ServiceNow)自体が攻撃対象となった事例で、AIシステム運用のリスク管理に直結する
何が起きたか
ServiceNowのAIプラットフォームに存在する脆弱性CVE-2026-6875は、サンドボックス(不正なコードの影響を隔離する仕組み)からの脱出を可能にし、特定条件下では認証なしで任意コードを実行できる深刻な欠陥とされる。ServiceNowは7月14日に修正パッチを公開し、自社がホストするインスタンスには適用済みとした一方、自社運用(セルフホスト)の顧客には個別のパッチ適用を求めた。同日、セキュリティ企業Searchlight Cyberが技術詳細と悪用手法を公開。脅威インテリジェンス企業Defusedは7月18日、この情報をもとにした悪用とみられる通信を観測したと報告した。当初Defusedは手法がSearchlight社のPoC(概念実証コード)と異なると説明していたが、21日に訂正し、実際には同一のペイロードだったと明らかにした。
誰に・どう影響するか
大企業では、ServiceNow上に社内システムや顧客対応など重要業務を統合しているケースが多く、悪用が成功すれば業務データの窃取や不正操作につながる恐れがある。特に自社運用型のインスタンスはパッチ適用を自ら行う必要があり、対応漏れがあれば攻撃対象として残り続ける。中小企業ではServiceNowをクラウド提供(ホスト型)で利用しているケースが多く、ベンダー側の対応でリスクは一定程度低減されるとみられるが、契約形態によっては自社適用が必要な場合もあるため、利用形態の確認が欠かせない。なお、ServiceNowは自社が提供する環境での悪用の証拠は確認していないとしており、報告されている活動はセキュリティ研究者による調査の可能性もあるとされる。
今すぐやるべきアクション
- 自社運用(セルフホスト)のServiceNowインスタンスで、CVE-2026-6875の修正パッチ適用状況を至急確認する
- ホスト型利用の場合も、契約内容とパッチ適用範囲をベンダーに確認する
- 外部からの不審なアクセスやAI機能経由の異常なコード実行ログがないか監査する
- ServiceNowからの追加アドバイザリ更新を継続的に確認する
重大度の判定理由
重大度「高」: パッチ公開後に悪用報告があり、認証不要でRCE可能だが、悪用主体は攻撃者か研究者か未確定