ServiceNow AI基盤の重大脆弱性、悪用開始か
- ServiceNow AI Platformの重大脆弱性CVE-2026-6875が悪用され始めたと報じられている
- 未認証の攻撃者がサンドボックスを脱出し遠隔でコード実行できる欠陥
- 7月13日にパッチ公開済みだが、ServiceNow公式は悪用の確認をまだ認めていない
かんたんに言うと
多くの大企業が使う業務システム「ServiceNow」に、外部から乗っ取れる欠陥が見つかり、修正版公開後にすでに悪用が始まったとされる。自社が該当システムを使っている場合は至急アップデートが必要。
AIセキュリティとの関連: AI業務基盤として広く使われるServiceNow AI Platformの実害脆弱性であり、AI活用企業の運用リスクに直結するため。
何が起きたか
セキュリティ企業Searchlight Cyberが今年4月1日にServiceNow AI Platform(旧Now Platform)の重大な脆弱性CVE-2026-6875を発見・報告した。未認証の攻撃者がサンドボックス(実行環境を隔離する仕組み)を脱出し、遠隔でコードを実行できる欠陥とされる。攻撃には高度な技術が必要とされる。ServiceNowはホスト型インスタンスでは既に対処済みで、自社運用(セルフホスト)向けの修正版を7月13日に公開した。しかし脅威インテリジェンス企業Defusedは、パッチ公開から数日後の金曜日に実際の悪用の試みを観測したとSNS上で報告している。悪用ペイロードは、Searchlight Cyberが公表したPoC(概念実証コード)と同じ未認証エンドポイント(/assessment_thanks.do)を狙うが、サンドボックス脱出の手法は異なるルートを使っているという。ServiceNow公式のアドバイザリは、記事執筆時点で悪用の確認を認めておらず、両者の見解には差がある。
誰に・どう影響するか
ServiceNowは年間1000億件超のワークフローを処理し、フォーチュン500企業の85%が利用しているとされ、影響範囲は広い。大企業では、自社運用インスタンスを持つ場合や連携するAIアプリが多いほど攻撃対象領域が広がり、業務データや顧客情報の漏えいリスクがある。中小企業では、ServiceNowを人事・IT運用・カスタマーサポート等のクラウドサービスとして利用しているケースが多く、直接インスタンスを管理していなくても、委託先や取引先経由でデータが影響を受ける可能性がある。特にAI連携機能を有効にしている場合、悪用によって内部データへの不正アクセスや業務停止につながる恐れがある。
今すぐやるべきアクション
- 自社運用(セルフホスト)のServiceNowインスタンスがある場合、CVE-2026-6875向けの修正版(7月13日公開)へ至急アップデートする
- ホスト型インスタンス利用者も、ServiceNowから提供される最新の公式アドバイザリを確認し適用状況を確認する
- /assessment_thanks.do エンドポイントへの不審なアクセスがないか、ログを確認する
- 外部委託先やSaaSベンダーがServiceNowを利用している場合、パッチ適用状況を問い合わせる
- 先月報告された別のAPI関連インシデントも踏まえ、認証まわりの設定を再点検する
重大度の判定理由
重大度「緊急」: 未認証で悪用可能な重大脆弱性で、パッチ公開後に実悪用が観測されたと報じられているため。