AIワーム AI Worm (Generative AI Worm)
一言でいうと: 生成AIエージェント間で自己複製・自己伝播する、悪意あるプロンプトを使った新しい種類のマルウェア。
詳しい解説
AIワームは、研究段階で示された比較的新しい概念で、AIエージェントが処理するメールや文書に自己複製する悪意あるプロンプトを埋め込み、そのAIエージェントを踏み台にして次々と他のAIエージェントへ同様のプロンプトを伝播させていく攻撃です。従来のコンピュータワームがソフトウェアの脆弱性を突いて自己増殖するのに対し、AIワームは間接プロンプトインジェクションの仕組みを利用し、AI自身に「このメッセージを他の連絡先にも転送してください」といった指示を実行させることで拡散します。
なぜ重要か / 企業への影響
社内のメール処理や顧客対応にAIエージェントを組み込んでいる企業では、AIワームのような自己増殖型の攻撃が理論上成立し得ます。現時点では主に研究レベルの実証にとどまりますが、AIエージェント同士が連携して自動処理を行う仕組みが普及するほど、現実の脅威になる可能性が高まります。対策としては、AIエージェントが自動的に外部へメッセージを送信・転送する権限を制限すること、AI間でやり取りされるコンテンツの検証、異常な自動転送パターンの監視体制の整備が挙げられます。
最終更新日: 2026年7月13日
関連用語
- AIレッドチーミング AI Red Teaming — 攻撃者の視点でAIシステムを意図的に攻撃し、弱点を公開前に洗い出すテスト。
- プロンプトインジェクション Prompt Injection — AIへの指示文に不正な命令を紛れ込ませ、AIを攻撃者の意図通りに動かす攻撃手法。